« 自負と偏見 /ジェーン・オースティン | Main | キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン »

2009.10.14

フィラデルフィア

映画
監督 ジョナサン・デミ
出演 トム・ハンクス ディンゼル・ワシントン アントニオ・バンデラス

感想
トム・ハンクスもディンゼル・ワシントンも若い!1993年の映画。
ついでにアントニオ・バンデラスも若すぎて、クレジット見るまで気づかなかったよ!スミマセン!!
ゲイとエイズにまつわる、差別と偏見を裁判で明らかにしていく物語。
凄く良かった。
裁判を通して、告発側の弁護士(ディンゼル・ワシントン)も、被告側の弁護士や主人公(トム・ハンクス)を解雇した弁護士会社の経営陣・同僚も自分たちの差別と偏見に気づいていく。そして良心や人間性を自らに問いかけ、それぞれの答えを出していくっていう過程が、良かった。
人間の無意識もしくは意識下の差別と偏見の問題だけでなく、人間の尊厳であったり、生きるという事や死についても描かれていたと思う。
トム・ハンクスがマリア・カラスのオペラのCDを聴きながら語るシーンは本当に素晴らしかった。
脚本が凄く良いのかな?って思って、脚本を書いたロン・ナイスワイーナーを調べたらゲイの方でした。
ちょっと納得。
沢山の差別と偏見、そして友人の死を身近に経験した人なんだろうなぁ~って思った。
人間が生きるという事、人間の尊厳とは何かを語りかける映画でもあると思った。
トム・ハンクス演じる主人公は自分の尊厳のために裁判を起こしたんだと思いました。社会的な死は、人間にとってとても辛いことだという事を再認識しました。
凄く良い映画。


あ、あと素朴な疑問なんですが、
主人公は家族にはカミング・アウトしてるのですが、あんなに家族・親族全員、両親はもちろん兄弟姉妹からその配偶者までがゲイである主人公を、認め誇りに思い支援する事って実際、どのくらいあるのかなぁ?ってちょっと思った。

あとは、主人公が自分のパートナー(アントニオ・バンデラス)を紹介する時、英語ではちゃんと『パートナー』って言ってたのに、日本語字幕では『大切な友人』になってたのが…興味深かったです。

以下、映画の解釈について10月16日追記


ディンゼル・ワシントン演じる弁護士が、トム・ハンクスのオペラを聴きながらの独白を聞いた後、逃げるように部屋を去るシーン。本当に良くできていると思った。
死にゆく事を知り、それに直面している人の側にいたいけど、怖くて逃げてしまう描写が本当に素晴らしい。そして立ち止まって戻ろうとするけど、やっぱり帰れない…。
ホンマにリアルやし、人間の心を良く知った上で書かれ、造られた映画だと思う。
自分の無力感、恐怖から死んでゆく人の側にいる事は、逃げたくなる事があるもの。そして、それをディンゼル・ワイントン(弁護士)は、きちんと認識してたと思う。そして家に帰り、子供と妻を抱きしめる。そうやって生を確認していたんだと思う。
ホンマに良い映画だと思います。

« 自負と偏見 /ジェーン・オースティン | Main | キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン »

Comments

Post a comment

(Not displayed with comment.)

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/75490/46484489

Listed below are links to weblogs that reference フィラデルフィア:

« 自負と偏見 /ジェーン・オースティン | Main | キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン »

January 2017
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

鑑賞メーター

  • 映画・DVD鑑賞数
    koyukiさんの鑑賞メーター koyukiさんの鑑賞メーター koyukiの最近観たビデオ

読書メーター

  • koyukiさんの読書メーター
  • koyukiさんの読書メーター