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2010.10.31

真珠の耳飾りの少女

映画 2004年
監督 ピーター・ウェーバー
出演 コリン・ファース スカーレット・ヨハンソン

感想
フェルメールの絵画『真珠の耳飾りの少女』をモチーフとした映画。
非常に美しい映画です。
フェルメールのファンは必見だと思う。
タイトルとなった『真珠の耳飾りの少女』だけでなく、彼の絵画のモチーフや背景とかが、バンバン出てくるのが目に楽しい。
光と影、静寂、遠近法、寓意…これらが映画の中に自然に取り込まれていて彼の絵画のエッセンスが詰まっているのが素晴らしいです。

彼の絵を初めて見た時の衝撃を思い出しました。
そして実際に『真珠の耳飾りの少女』を見た時の感動も思い出した。
そーいう、個人的な感動も再体験できたので私としては、本当に良い映画を見せて頂けたと思いました。
コリン・ファースがフェルメールを演じています。
実際のフェルメールは、作品自体が少なく、さらに残された資料も少ないため、謎の多い画家として知られていますが、彼の演じるフェルメールは、私のイメージを裏切るものではなかったです。
あとスカーレット・ヨハンソンが真珠の耳飾りの少女のモデルとなった女の子を演じているのですが、彼女がホントに良くって!見る前はちょっと、イメージが違うなぁって思ってたのですが…実際に見たら、ぴったりでした。
基本的にセリフが凄く少なくって、表情と動きでの表現がメインの映画なのですが、二人の心の動きが伝わっててくる素晴らしい演技でした。…さらには二人の間の緊張感と息遣いまで聞こえてきそうな映像で、ホントーに良かったです。
フェルメールの絵画の魅力は『静寂』の空気感によるところも大きいと思うので、この作品を映画化するにあたり、騒々しさは厳禁だったと思うのです。だから映画自体の表現も、静かに抑えたものにならざるを得なかった事は想像に難くないのですが…実際にセリフに頼らず、演技だけで表現するのって凄く難しかったと思うのです。ですが、映画自体は本当に心の動き、関係性などが繊細に伝わるもので、非常によくできてるなぁ~って感心しました。
この抑えた演技の中で、フェルメールの作品の特徴でもある寓意とかサインとかを連想させる演出が活きていて、ホントに見ていて楽しかったです。

映画の見せ方としては、グリーナウェイの『コックと泥棒、その妻と愛人』『プロスペローの本』とかサリー・ポッターの『オルランド』を彷彿とさせる絵画的な画面作りで、フェルメール独特の空気感を表現されていたのにただひたすら感動しました。
ってことで、スタッフを見たら、美術さんとか衣装担当者は上記作品にかかわってた方とのことです。
なんか、納得です。
つまり、ターゲットは上記作品を好む方々で、そのツボを外さずきちんと抑えた結果、現代のフェルメールの作品を映像化した映画ができたんだろうなぁ~って思いました。

基本的に私はフェルメールとかレンブラントとか大好きで、この時代の風俗とか生活背景にもすごく興味があったので、それらが描かれているのも楽しかったです。

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