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2011.05.29

グラン・トリノ

映画 2009年
監督 クリント・イーストウッド
出演 クリント・イーストウッド

感想
むちゃくちゃ良かった!
すっごく良かった!

イーストウッドの描く『老い』は凄く静かで、重みがあり、その底には人生の切なさがあると思う。
素晴らしいです。
この人は本当に人間を知っているし、自分自身の人生をきちんと『生き』てきた人なんだと思う。
そしてその結果、自分の人生を『知って』いるんだと思う。深い知性と人間性の豊かさを感じます。
なかなかできる事じゃないし、自分に対して厳しくないとできないことだと思うので、凄いと思うし、心から尊敬します。
だからなのか、この人の存在感からは静かな重たい迫力を感じます。

人生の残酷さ、特に若さからくる未熟さや傲慢さと、自分自身の老いと向き合いながら静かに生きている主人公の生き様の対比が…心に刺さった。
そしてマイノリティであるモン族の家族との触れ合いを通じて、主人公が血のつながった息子たちの家族以上に彼らと深い絆を築いていく過程や、その後のラストまでの流れが…素晴らしかったです。
主人公を通して、静かで深みがある人間の尊厳を描いた映画だと思った。
…人間って捨てたもんじゃないなぁと思える映画です。
基本、人と人が向き合う時に一番大事なのは、相手に対して『敬意』を持って接することなんだろうなぁとか思ってしまいました。

凄く良い映画だと思います。

以前何かで読んだのですが、『大人になるという事は、自分のできる事とできないことを知り、不完全な自分を知りそれを腹に納められる人間になること』というようなフレーズを思い出しました。多分、この主人公はある意味、大人の完成型の一つだと思う。人間的に成熟するとは…?っていう人生におけるテーマについても考えてしまう映画でした。

*追記
って凄く感動してて、イーストウッド監督自身についてwikiで調べたら…意外といろいろとあったんですね。この人。
ってことで、人間(…もしかしたら作品?)としての深みって、私生活において何があったのか、だけでは測れないものなんだなぁと再認識したりして。もしかしたらこの人って…むちゃくちゃ美意識というか男の美学が明確にあるから、こういう映画が作れるのかなぁ?って思ったり。
…でもやっぱりそれだけで、こんな素晴らしい映画が作れるとも思わないのですが…。

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