Natalie Portman

2010.06.19

マイ・ブラザー

映画 2010年
監督 ジム・シェリダン
出演 トビー・マグワイア ジェイク・ギレンホール ナタリー・ポートマン サム・シェパード

感想
豪華キャストによるデンマーク映画『ある愛の風景』のリメイク。
監督は『マイ レフト フット』の監督。

兄弟と家族の物語。
兄はトビー・マグワイア。
弟はジェイク・ギレンホール。
兄の妻はナタリー・ポートマン。
兄弟の父をサム・シェパード。

このキャスティングって絶妙だと思うのです。
キャストと監督で、もーコレは見るしかないって思った映画です。

出来のいい兄と、不良の弟。兄は父親と同じ海兵隊に入り、アフガニスタンに従軍する。そして、その後、家族に兄の戦死の知らせが届く…しかし、兄は生きていて…って感じで始まるストーリーです。

トビー・マグワイアはやっぱりすごい俳優さんだと思いました。
狂気の演技が素晴らしかった。
で、ナタリー・ポートマン。彼女はホンマに素晴らしい女優さんになられました。
美貌と知性だけでなく、母性をも感じさせる演技で…若いのにすごいなぁって思った。
ジェイク・ギレンホールは、最初から最後まで彼らしかった。
ナチュラルに兄にコンプレックスと愛情を持っている普通の男を演じていた。

で、映画自体に関する全体的な印象ですが…
絶対この映画は泣く!って思って、ハンカチを握りしめて劇場に入ったのですが…拍子抜けでした。
なんでかな?って映画の途中からずっと考えていたのですが…。
よーするに、ジェイクとトビーの相性が今一つなんだと思います。
だから二人の兄弟としてのエモーショナルなぶつかり合いが最後まで実感できず、すれ違っている二人の姿だけが印象に残る結果になったんだと思います。
結局のところ、二人の間にある家族特有の関係性…繋がりが感じられないのが問題なんだと思う。
トビーもジェイクも、それぞれの個人としての役の解釈は間違っていないんだと思うし、リアリティがあると思う。
ただ、それをドラマとして魅せる、感動を引き起こすってなると、ベースに兄弟の間のそれまでの深い絆であったり愛憎が感じられる関係性が全体を通して感じられないとダメなんだと思う。
で、この二人は最後まで、それぞれのスタイルを崩すことなくラストまで演じきり…兄の深い苦悩と、それを最後まで理解できない普通の男である弟の映画となってしまってるように感じました。

つまり、ラストまで二人のすれ違いを切ないと感じることができなかったのです。
救いはナタリー・ポートマンの愛情深い演技でしょうか。
彼女はトビー相手でもジェイク相手でも、ピッタリの息の合った演技をされていました。
あと二人の子役(トビー・マグワイアとナタリー・ポートマンの娘役)が素晴らしかった。

何となく、ジェイクの育ちの良さがアダになったって気がします。なんでか分からないけど。
パンフレットのジェイクのインタビューに、トビー・マグワイアとの間には、競争意識があると書いてありました。
それが今回は良い方向に転がらなかったんだろうなぁ~って思いました。

トビーはタイプ的に、ダニエル・ディ・ルイスみたいに、役ごとにガラッと雰囲気を変えてしまう役者さんなんだと思う。。
それに対して、ジェイクはナチュラルに『何もしないことが最高の演技』ってタイプの役者さんだと思う。
顔が似てて、年齢的にも近いけど、まったくスタイルの違う二人…相性が良ければ最高だったんだろうけど…って思うとちょっと残念な気がしました。

ただ、映画としては非常に良い映画だと思います。
ナタリー・ポートマンは最高!でした。


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